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オランダ、ハーレムより。日々のうつくしさ。子どもとたのしいこと。


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『ファンタジア』

『ファンタジア』_b0193324_21434590.jpg

ブルーノ・ムナーリ『ファンタジア』読了。
彼の絵からだけでなく、文からもいろいろインスパイアされる。

特に今回は以下の文章に目が覚めた。

ーーーーー
幼年期には、四方八方から押さえつけられたり、自分のものではない枠に押し込められたり、なにかのモデルをマネするように仕向けられるべきではない。創造力から生まれ出るあらゆる行動の可能性を消し去るやり方で、もっとも広まっているものに、この年代の子供に対し、例えば全員が同じテーマ、全員が同じ道具、サインペンかテンペラ絵具で絵を描かせるというのがある。おそらく他の国の幼稚園や小学校でも、視覚芸術で自己表現する際の手段としては、絵画か彫刻しか考えないのではないだろうか。だから子供に絵具とテンペラ絵具、あるいは立体の作業には粘土やその他造形材料を与える。そして、大体の場合、技術的な説明は一切せずに、子ども達の好きなようにやらせ、助け舟も出さず放ったらかしに、子ども達だけでやらせておく。多くの先生や保育士は次のように言う。「私たちは子ども達を完全に自由にさせて、彼らのやりたいことをやらせています。絵の具や粘土を与えれば、子ども達は自由に表現するのです。」しかしながら、創造力を刺激する遊びを通じて子どもの知識が広げられないと、既に知っている事柄同士の関係を築くことはできない。仮に関係を築くことができたとしても、それは非常に限定された方法でなされたにすぎず、それでは子どものファンタジアを発達させるには至らない。多くの国の多くの子どもが同じような絵を描く。世界中どこの国の子供も、草むらや家、山や木、太陽など、見ているもの、知っているもの、認識しているものを描く。家や木の形に変化はあるかもしれないが、主題は大概こういったものである。もし成長する際に手助けされないとすると、大人になっても趣味の時間に同じものを同じ方法で描くことになってしまう。
 つまり、創造力は刺激されねばならないのである。さて一体どのように?それには遊びを発明する必要がある。その遊びのなかで常に新しいことを学び、新しい技術を習得し、視覚言語の規則を理解することが重要なのだ。どんなデザインにもメッセージがある。もしデザインが視覚言語の規則にのっとって創られないならば、そのメッセージは受け取られない。そうなるとヴィジュアル・コミュニケーションどころかコミュニケーションもないことになる。


ーーーーー

「自由な絵だ」と言う表現を私は時々発していたが、それは既成観念にとらわれないピュアな絵であるとき、まさに子供の絵のほめ言葉として使っていた。でも、子供は無知であるからこそ、現す術をしらないからこそ、突飛で大胆な表現をする。それは自由なのではなく、単に知っていることの単純な投影なのであって、本当の自由とは、いろいろなことをしって、練習/訓練して、固まってきた自分の型、規定、限定、しがらみの中でも、さらに自分を解き放ち、他者に問いかけることができるような線をかけるとき、色をおくとき、自由だといえるのかもしれない。。。こどものピュアなところをそのままにしたいから、好きにさせておくのではなく、かといって、モデルを丁寧にみせてしまうのではなく、刺激的な遊びを通して想像力を深めてあげたい。
この本は、自分のデザインのために買ったのに、子供への関わりかたに対するヒントがいっぱいあった。

大好きなムナーリにしても、最近気になるモランディにしてもイタリア人。イタリアがきてます。
by sooona | 2012-04-10 05:17 | design デザイン